沙界怪談実記とは


安永7年(1778)に堺に住む鉄方堂という人物によって書かれた書物。そこには、江戸時代に堺のさまざまな地域で起こった怪異が49編(序文を入れると50話)つづられています。
 しかし『沙界怪談実記』は、現在写真と文章が残っているのみで、実物を探しているのですが、どこにも見当たりません。泉州の郷土史家、出口神暁(でぐちしんぎょう)氏が所有していましたが、出口氏の没後、その所在は不明です。幸いにも出口氏が主宰していた郷土史研究会の会誌『和泉志』に本文全てが掲載されていました。

沙界怪談実記を後世に残そう!


この幻の『沙界怪談実記』を広め後世に残すべく、現代語訳し発表する活動を、沙界妖怪芸術祭は行っています。(現代語訳:天羽孔明 )
 2021年から毎年10話ずつ現代語訳しプロのイラストレーターがイメージイラストを作成しています。また怪異のあった場所を取材してパネルにし、沙界怪談実記展を沙界妖怪芸術祭と同時開催しています。